やました内科小児科クリニック

〒446-0042 愛知県安城市大山町2丁目9-1
診療時間/午前 9:00~12:00 午後 4:00~7:00
お問い合わせご予約は0566-71-2556
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コロナに負けないために

生涯ファイト! 1 4/20

新型コロナウイルスについて感染の仕方がわかってきていますので、ご参考にして下さい
新型コロナを知って、自分と大切な人の命を守ろう!

やました内科小児科クリニック 山下 高範
令和2年5月1日

1.飛沫感染
基本的には、まず空気感染はしない。空気感染をするのであれば、電車の中で感染が起きます。それでも3密は避け、換気は積極的にしましょう。長い時間感染者と同じ部屋にいれば感染の可能性も出てきます。
お互いマスクをして、普通の距離感で、普通の声で話す、スーパーで短時間の買い物をする、といった状況では感染はしない。 お互いマスクなしで相手(感染者)が大声で話したり、咳やくしゃみをすれば顔(目・鼻・口のいわゆる粘膜)に飛沫(ウイルスの塊が水分に覆われたもの)が入り、感染が起き得ます。マスクがあっても、感染者が咳やくしゃみをすると、マスクから飛沫が通り抜ける可能性があるため、2メートル離れたほうがよいでしょう。 (飛沫が飛ぶのは2Ⅿまでで、その後飛沫は水分を失い、乾いたウイルスの塊となり、浮遊します。この乾いたウイルスの塊は、感染力はまずありません)
食事(会)の時には、マスクをしておらず飛沫が飛びやすくなるので黙って食べましょう。

2.接触感染
感染の多くは、手についたウイルスを顔(目・鼻・口)に触れることによって起きます。目をこする・鼻を触る・口に手を入れる(みかんを食べる、薬を飲む、歯間ブラシをする等)口を触るといった動作によって感染が起きます。したがって、顔を触るときは必ずその前後に 手を消毒するか洗いましょう。新型コロナウイルスはアルコール・洗剤・石鹸に弱く、これらで15秒手指消毒・手洗いを行うとウイルスは消失します。(触るときはたいてい指で触れるので、指が大切です)
手指の「アルコール消毒(エタノール 濃度70~80%程度が最適)」「石鹸・洗剤をつけての手洗い」で100万個のウイルスがほぼ0になります。瞬殺です!新型コロナウイルスはアルコール・石鹸・洗剤に大変弱いです。
15秒程度、流水で手洗いするだけでもウイルスは1/100程度に減少し、感染が起きないレベルになります。ですので、「しっかり洗う」ことよりも「こまめに洗う」ことに重点を置いてください。さらに水道もアルコールもない場合は濡れたタオルかハンカチ、ウエットティッシュで手のひら・指を1拭きか2拭きすることでウイルスは1/100程度に減少します。タオル・ハンカチはそのまま袋に入れて持ち帰り洗濯をすれば問題ありません。

3.トイレとスーパーでの感染にも注意が必要です
新型コロナ感染者で下痢をする人がいます。例えば、感染者が公衆トイレを利用後、ふたをせずに水を流しますと微細な水滴が半径数メートルにわたり四方八方に飛び散ります。トイレでは必ずふたを閉めて水を流しましょう。また、トイレに入った後は念入りに手洗いを行い、手を洗った後にドアノブに触れた場合はさらに手消毒を行いましょう。
スーパーでは多くの人が品物に触れます。中にはいったん触れた品物を棚に戻す(買うのをやめる)こともしばしばあります。その品物に触れた手が問題となります。買った品物の会計が済み、袋詰めをした時点あるいはスーパーの出口で消毒をしましょう。財布やカード、買った商品などはウイルスの付着が想定されますが、時間の経過でウイルスは死滅していきます。(可能であれば、500CCの水とキャップ1杯のキッチンハイターで作った次亜塩素酸か中性洗剤で拭きとりましょう)

4.手指の消毒をしたいとき、アルコールや水道がない時にはどうすればよいの?
500CCのぬるま湯に中性洗剤キャップ1杯(5CC程度)を入れたものはコロナの消毒液として使用できます。その液を浸したおしぼりを持っていて、水道・アルコール消毒の代わりに手を拭いてもウイルスは1/100程度になります。おしぼりを2~3枚持ち歩き、使用したら家で洗濯を。

5.いつも自分の手にコロナウイルスがついていることを意識しよう
食事をする、薬を飲む、歯磨きや歯間ブラシをする、手でつまんで何か食べる、目をこする、鼻を触る(しばらく鼻をほじるのはやめましょう)口を触る、これらの行為の前後や、マスクを取り外したり再度装着するときなどもその前後に手指の消毒をしましょう。
マスクには常にウイルスがついていると思うようにしましょう。
帰宅したときには、手についているかもしれないウイルスをなくす為に、消毒か石鹸での手洗いを念入りに行いましょう。顔についたウイルスを濡れタオルで拭く・顔を洗うなどして落としましょう。(石鹸で行うとなおよい)。うがいもするとよいでしょう。
腸にも新型コロナの感染は起きますので、うがいの水は飲まないほうがよいでしょう。そして、できるだけ早めにシャワーを浴びるか入浴しましょう。

6.コロナウイルスはその辺にベタベタついているの?
プラスチックの表面などでは2~3日ウイルスが生きているというデータが紹介されています。しかしこれは2~3日でウイルスが0になるということであり、数時間の単位でウイルス量は感染を起こさないレベルまで低下するようです。それが1時間であるか8時間であるかはケースバイケースですが、その辺に付着しているウイルスに対してそれほど神経質になる必要はありません。(そうしないと神経が参ってしまいますネ)
それよりも、こまめに手指を洗う、あるいはアルコール消毒をすること!とりわけ顔やマスクに触れる前後には手洗いや消毒をしてウイルスを無くすあるいは1/100程度に減少させておくことが大切です。

7.いつ終息するの?いつまで今の緊張感を続ければいいの?
1年あるいは2~3年は感染が続き、人口の6,7割程度の人が感染して終息すると想定されています。その後は徐々にウイルスは弱毒化し、(ほとんどのウイルスは宿主への感染を持続するために弱毒化するようです。強いウイルスと弱いウイルスが共存するときは弱いウイルスが生き残ります)毎年のインフルエンザのように冬の風邪として流行を繰り返すものと考えられています。
ウイルスの変異は1年といった短いものではなく、もっと長い単位で起きていく可能性が高いと考えられています。
8.可能であれば有効なワクチンができてから軽めに感染するのが望ましい
ワクチンが開発されて、それが接種できるようになるのに少なくとも1年くらいがめどでしょうか。長距離走ですが、何とか感染予防の習慣を身につけて、あまり神経質にならずに日常生活を過ごせるとよいですね。今後も新型インフルエンザを含め新興感染症のパンデミックが起こることが想定されます。
まずは、この新型コロナウイルスに勝つために「頭を使ったウイルスからの防御」が大切となります。

※日本を代表するウイルス学研究者の宮沢孝幸博士のTwitterをご参考ください。
そもそもウイルスは自由に作ることができるの?今回の新型コロナは作られたものかを証明できる?感染後には普通のウイルスのように抗体ができる?抗体のできないウイルスもいるって本当?など、興味深い内容が収録されていますのでご覧ください。

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